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■ マイスター制度 ■

ドイツでは専門分野の称号取得のためあるシステムが統一されています。
見習い、プロ、マイスター、国家公認テヒニカーの四段階の位があり国家に基づきそれぞれの教育法が異なり設定されています。


1. Auszubildende(r) (=見習い 通称:アツビー)
プロになるには見習いとしてDualsystemによる技術と理論の教育を受けなければなりません。国家認定専門店(事業所)で実際に働きながら技術を、そして週一度州立の特別専門学校で理論を学びます。見習い期間は全日制の3年間。3年後にはプロ(=Geselle ゲゼレ)になる為の国家試験があり、それに合格した者が初めて一人前を見なされGeselleの称号が与えられます。

2. Geselle
Geselleになると、プロとして活動が許されますが、店舗経営、技術の継承、教育、雇用(=弟子をとること)はまだ許されません。その為にはマイスターになることが要されます。結果、ゲセレとはプロではありながら雇用されながら働く事のみとなります。

3. Meister
マイスターとはゲゼレの一律過程を終了し、マイスター試験に合格した者に与えられる称号です。マイスター学校には国、州、私立があり、齋藤 恵理の母校であるStaatliche Fachschule für Blumenkunst Weihenstephanはドイツで唯一の国立校でその権意は他の州立、私立とは大きく異なります。

通常は約10週間程どの授業を受け、後にマイスター試験に挑み、マイスターになりますが、私の学校は全日制の2年間となり、試験後の称号は国家公認マイスター、テヒニカーの称号で、試験も国家試験です。普通の学校は入学試験などありませんが、このWeihenstephanにおいてはゲゼレとしての数年間の労働経験、その期間の雇用契約証明書が必要です。書類審査、面接を終え、初めて入試受験資格が与えられ、2日間にわたり入学試験が行われます。合格者は入学後、朝8時から夜6時までの終日、更なる芸術を習得します。

入学1年後には進級試験が、入学2年後には教育免許試験とマイスターになるための国家試験があり、途中脱落者も少なくありません。これらの試験をすべてクリアーした者のみ”国家公認フロリストマイスター”の称号が与えられますがその数、毎年十数人にしか及ばず外国人はもとよりドイツ人にとってもかなり厳しい過程を経なければ辿り着けない称号なのです。

               

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